今回は、ご存じの方も多い人気のブランド、RALPH LAUREN ラルフ ローレンについてです。
最近「ラルフ ローレンでカーテンを作りたい」、「ラルフ ローレンの生地で椅子を張り替えたい」というお問合せを数多く頂いております。とても嬉しい限りです(^^)/
お問い合わせにお答えしている中で気づいたのですが、ラルフ ローレンの生地を使ってインテリアをつくるということの正しい情報伝達がなされていないということです。何故、ラルフ ローレンが高いのか?などオーダーカーテンの価格を含めてご説明しますね(^^)

これまでも当店ホームページ内のコラム「間違いだらけのカーテン選び」やYouTubeチャンネル、note等にてオーダーカーテンの価格のこと、ブランドのことなどお話ししました。インターネットの世界では、情報は基本的にプル型で、ユーザーが意思を持って検索&閲覧をしないと情報に辿り着きません。よってこのブログも探して頂かないと情報の提供や伝達ができないのです。どのように皆さんに発信したら良いか、情報をピンポイントでお届けできるかで常に頭を悩めております(>_<) 最短を模索しながらも、少しずつ、でも確実に情報発信をしていくことを心掛けています。より一人でも多くの方に正しい情報を伝えることが我々の使命でもありますから。

これまではやんわりとオブラートに包んだような言い方でお伝えしてきましたが、それでは伝わりにくいでストレートにお伝えします。悪意はございませんのどうかお許し下さい。

先ず価格のお話しです。皆さん、何かを買う時にやはり一番気になる部分はここですよね。
当店で素敵な輸入生地をご覧になられ、気に入られた生地でカーテンのお見積りをすると、「え~~~!!!!」と驚かれます。思っていたより高くてびっくりされるのです。輸入生地の価格には幅はありますが、それでも国内メーカーのものと比較するとゼロが一つ多くなるからです。もしかしたら二〇リのリーズナブルなカーテンと比べるとゼロが二つ多いなんてことも・・・。
沢山の輸入生地ブランドの中にもちろんラルフ ローレンも入っています。輸入生地を上中下の価格帯で分けるとするなら、ラルフ ローレンの生地は、中~上です。もちろん、生地の良し悪しは価格では決まるものではありません。
オーダーカーテン類の価格は生地単価によって全然変わるのですが、ラルフ ローレンの生地でおおよそ2m x 2mの窓で、三ツ山二倍ヒダのカーテンを製作した場合、中くらいの金額ですと35万円程でしょうか、、。上クラスの価格の生地で製作した場合は、う~ん、、50万は超えるであろうと思ってください。LDに2つ、3つと窓があれば、その大きさにもよりますが〇数十万円×窓数ということになるのです。そうです、LDだけでも100万円!?になることもありえるのです。先にも申しましたように、これはラルフ ローレンに限らず主にヨーロッパの他の高級ブランドも同様です。ユニクロのセーターよりフェンディやグッチなどブランドのセーターの方が高いのと同じことです。
ラルフ ローレンの生地なら1メートルの生地単価で言うと2万円前後から高いものだと8万円前後くらいになります。上記の大きさの窓ならとてもザックリですが10メートルほど生地を使います。生地単価 x 10 で考えると材料費がどれくらいになるかは想像しやすいと思います。プラス別途縫製代がかかります。
ラルフ ローレンで誤解が多いのは、以前日本のカーテンメーカーが「ライセンス商品」としてラルフ ローレンの生地・カーテンをとてもリーズナブルな価格で販売していたため、その時の価格をイメージしていらっしゃる方が多いからです。ライセンス品と、ブランドが直接プロデュースするオリジナル品とでは設定価格が当然のことながら異なります。加えて、ラルフローレンに限らず海外ブランドの生地は、そのデザイナー費、製造コスト、輸送コスト、為替など様々な要因から値段が高るのです。日本のメーカーの生地の単価は、平均5000円前後が多いでしょう。一方で輸入生地はというと、ここ数年の平均価格帯は、20000~30000円代と言ったところです。これを踏まえて、ラルフローレン他海外ブランドの生地を検討していただきたいのです。
輸入生地はその種類は膨大な量でして、世界各国にあるブランドは大小合わせると数百になります。どんな輸入ブランドがあるかコーディネーターなどのプロの間でも認知されていなかったり、扱ったことがない人が圧倒的に多いのが残念なところです。デザイン、素材は、日本国内のメーカーの生地とは全く異なり、ブランドの特徴が現れた個性的な素晴らしい生地があります(^^) 専門知識が必要なので扱っているお店も限られるでしょう。そのためなかなか一般の方へまで浸透していないのが現状です。素敵な生地を持っているブランドが数多あるのに、とても残念です(;_;)
誤解していただきたくないのが、日本のメーカー品が悪いとは言っていません。寧ろ日本のメーカー品はそれなりの特徴を持っており、優れている部分もあります。状況に応じて当店もお薦めしています。ですが、他の業界の商材を見ても、国内メーカーだけで成り立っておらず、海外メーカー品も含めて消費者には選択肢があるのです。カーテンも然り。沢山ある選択肢のその中から”自分で選ぶ”ということをしていただきたいのです。 探す際には、どのようなブランドがあって、どのような種類の生地があって、いったい生地の価格はどのくらいするものなのか? 何故そのような価格なのか?を探りながらカーテン選びをしてみてください。当店では、その一つ一つの疑問に丁寧にご説明しています。お客様には、ご納得していただいた上で購入の判断をしていただきたいのです。

余談ですが、そのライセンス商品とは何か。
意外と一般の方は知らないのかもしれませんが、ライセンス商品とは本家のブランドへ使用料等を払い許可をもらった上で許可されたデザインや商品を別の会社で開発した商品です。当然生産量や素材などは本家とは違うので売価も異なってきます。比較的求めやすい材料で低価格で生産するための生産拠点も設置され、大量生産をすることで売価も安くすることができます。ライセンス品も本家の商品と同等もしくはそれ以上の品質で生産しているブランド商品も沢山あります。(例えば国内で株式会社ゴールドウィンが提供しているアメリカのブランドThe North Faceもライセンス商品です)本家の品とライセンス品とは別の商品として捉えてください。
現時点において私たちの知る限りではラルフ ローレンのインテリアファブリックスのライセンス商品は存在しません。日本の国内メーカーのライセンス商品が販売終了になった原因は定かではありませんが、現在は流通しておりません。現在ラルフ ローレンの生地の全ての出所は一つで、イギリスのデザイナーズギルド社が担っています。そこから日本を含めて全世界へ流通しています。国内で正規で取り扱っているお店はそれ程多くはないかと思います。

ライセンス商品で対照的なのがウィリアム・モリスです。当店のYouTubeで唯一再生回数が多いウィリアム・モリスの商材の動画の中でもお話していますが、現在日本ではウィリアム・モリスのカーテンは本家の商材の他に国内メーカー3社からライセンス商品が販売されています。それぞれ製法や素材なども違い、本家商品とは少し異なります。もちろん偽物という訳でもないですし、価格も本家よりは比較的安価です。ウィリアム・モリスのデザインは既に著作権が切れていますので、同デザインの商材が100円ショップでも販売されていますね。
高級ブランド品は、誰もが気軽に買えるものではありません。各ブランドにおいては、気軽に購入していただくために少し価格を下げたセカンドラインを発表したり、またライセンスを与えることでリーズナブルな価格の商品を提供するという方法を取っています。
ですが、やはり、本来の高級品はいつかは手にしてみたいもの。それがブランドの価値なのです。カーテンにおいては、他の商材とは異なり、高額のブランド品を使いつつ、全体の価格を下げるというマジックもできるのです(^_-)-☆ それにはいくつか方法があり、一つは、気に入ったブランドの生地をカーテンの一部に加えて、その他の部分はリーズナブルな価格の生地で全体の金額を抑えることができるのです。オーダーカーテンを専門とする当店は、このような提案や特殊な縫製を得意としています!
ブランドの話、価格の話、縫製の話、インテリア全体のご相談、、お客様が躓いていたり悩んでいるところで丁寧にご説明し、ご提案することを心がけています。高級ブランドもリーズナブルな価格のブランドも、はたまた国内メーカー品も幅広く取り扱っているデコラドールに是非一度ご相談ください!
TEL :050-5212-5093